オスグット病の物理療法による効果は?
こんにちは!!
前回に引き続きオスグット病の物理療法について解説していきます。
その4 ハイボルテージ治療による効果
超音波とは、人間の耳では聞くことができない高い振動数をもつ弾性振動波のことです。 超音波療法の作用は、温熱的効果と非熱効果(機械的効果)の2つに分けられます。 温熱効果としては、 筋肉の緊張を緩和させ 血流の改善を行うことにより循環不全による痛みも緩和します。
それから組織の伸展性が上がります。つまり膝蓋靱帯を緩めることで脛骨粗面へのストレスを軽減でき、 骨格筋の収縮機能を改善するなどか挙げられます。
機械的効果
早く治りたいなら、これしかない
高電圧の電流刺激を痛みの原因となる深部の組織に到達させて、消炎・鎮痛を行い、治癒力を促進させ、即効で痛みを半減させる電気針のような治療法です。一般に使用される低周波や中周波治療器は、皮膚表面から数㍉程度の深さで筋肉の収縮作用があり血流を改善しますが、ハイボルテージは瞬間的に250Vの電圧を通電することで、痛みの原因である筋や神経など、深部まで届き神経の興奮を抑制させることができるので、手技療法では難しい深部までのアプローチが可能となり鎮痛効果を最大限に発揮させます。寝違いやギックリ腰、捻挫や打撲などの急性の痛みは当然、首や腰からの長引く痛みやシビレなどの慢性症状も短期間で回復させることが可能になりました。その即効性からスポーツ現場などで結果が求められるトップアスリート選手らの治療にも役立っている最先端の治療法です。
周波数の設定
深部治療・・・1MHz(1秒間に100万回のミクロマッサージ効果)例:骨など 浅部治療・・・3MHz(1秒間に300万回のミクロマッサージ効果)例:筋肉など *ミクロマッサージ効果:非常に細かい振動
出力の設定
温熱→炎症や脹れがない慢性期に用いる。 *音波痛が出た場合は、出力を下げる。
効果→腱、靭帯、筋膜、筋、関節包などに温熱効果が得られる。 ・循環の促進、痛みの軽減などがあります。
非温熱→炎症や脹れがまだある急性期に用いる。
効果→骨折、骨端症(オスグット病など)の癒合期間の短縮や骨棘の吸収。
導子(音波が出る先端部分)の動かし方
超音波を筋肉や腱、関節などに使用することが多いですが、それぞれ、導子の動かし方が異なります。
筋肉➡筋の走行に対して直角に動かします。
腱➡腱の走行に対して平行に動かします。
関節➡超音波照射後、脱力した状態で自分の力でなく自分の手や人に関節を動かしてもらい関節可動域訓練を行う。
骨折や肉離れ、関節を大きく動かせないなどの方がいらっしゃいましたら、ぜひ超音波治療を体験してみてください。
た。次回はオスグット病の物理療法第三弾!!
ハイボルテージ治療について解説します。 最期まで閲覧ありがとうございまし